2018-01-11

宮脇咲良がミュージカルを絶唱…「AKB48紅白対抗歌合戦」でレ・ミゼラブルの名曲「On My Own」を感動的に歌い上げる


『魂に響く歌声』とは、こういうことを言うのかもしれません。

今年、上半期の放送が予定されるMnet「PRODUCE48」について調べる内に、韓国では今、HKT48の宮脇咲良が出演するうわさがあると知りました。そこで、宮脇さんの近況を追っていたところ、あるひとつの動画にたどり着きました。

それは、昨年12月に開催された「第7回AKB48紅白対抗歌合戦」で、宮脇さんがミュージカル「レ・ミゼラブル」の名曲「On My Own」を歌っているものでした。




失礼ながら、宮脇さんの歌のイメージがまったくなかった私は、彼女がミュージカル曲をここまで歌い上げられることに、まずシンプルに驚きました。そして、さらに驚いたのは、鬼気迫るその歌声がすばらしかったことです。宮脇さんはまるで何かが憑依したかのように役の世界に没入し、形振り構わずに「On My Own」を絶唱していました。



その姿は普段テレビで見せるアイドルのものでは到底なく、命がけでステージに立つ舞台役者のようでした。テクニカルなことを言えば、テンポは走るし、声は出きらず、ピッチは不安定ですが、そういった外面的なことはどうでもよくなるような魂の叫びがそこにはありました。最近ではとうに見かけなくなった、こうした絶唱に衝撃さえ覚えました。

きれいごとではない、ギリギリの表現です。何度も繰り返し見る内に、当初の目的だった「PRODUCE48」や宮脇さんの出演のうわさなど、すっかり忘れてしまうほどでした。





宮脇さんはステージの途中から涙が出てしまい、舞台裏に下がってからも、とまらなかったようです。以下は彼女のツイート。



宮脇さんはミュージカルの子役経験があるそうです。そのためか、自分の歌の至らなさを痛感していたようで、「気持ちが入りすぎて…音程とか全然合ってなかったんですけど、気持ちが伝わったんじゃないかなと思います」と終演後にコメントしています。

この情熱を軸に技術面も磨けば、すばらしい歌手になると思いました。宮脇さんのこうした本質的な部分が、もっと生かせる場があるといいと思いました。